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  • 執筆者の写真fujii

展覧会へ行こう!vol.08


こんにちはfujiiです! 夏休みも終わり少しずつ秋の気配を感じる季節になってきましたね。

今年は本当に暑かったです… さて、今回は夏真っ盛りの暑さにクラクラしながら、ANNA SUIの企画展に行ってきました。

(写真左:企画展ポスター/右:期間限定アナ スイ コスメティック ショップ外観)

「THE WORLD OF ANNA SUI」展 会期:2018年7月14日(土)~8月26日(日) 会場:テレビ朝日本社ビル1F けやき坂スペース

会期は残念ながら終わってしまったのですが、

夏休みで賑うテレ朝夏祭り会場内で開催されていました。入場は無料です。 この企画展はアナ・スイのデビューからこれまでの軌跡をたどるもので、 2017年にロンドンで開催された「THE WORLD OF ANNA SUI」の巡回展になります。 100点以上のコレクション作品のほか、アナスイコスメティックスの20年の歴史も振り返ります。

会場に入るとアナ・スイのロゴと彼女のサインがお出迎え。

彼女がこれまで辿ってきた軌跡がまとめられた展示と、コスメティックスの歴代ポスターが並びます。

この企画展の会場はそんなに広くはなかったのですが、見せ方がとても良くて、 ポスター類のパネル展示から次の空間へ誘導されると、

アナスイのコレクションがテーマごとに一堂に会する空間に続きます。 …この流れが最高に良かったです。


壁の向こう側にドーーーーン!とアナ・スイの世界が広がるような感覚になる見せ方で、 パネル展示の壁を抜けた場所で「すごい!!!」と思わず声が出てしまいました。

(ずらりと並ぶコレクション作品)

(見せ方が立体的で圧倒されます)

ところで、ANNA SUIの化粧品知ってるよ!使った事あるよ(使ってるよ)!という方、 けっこう多いと思うのですが、どうでしょう? 20年前、アナスイからコスメコレクションが誕生した時の記憶まではさすがにないのですが、

学生時代にアナスイのコスメ商品を見てココロ躍った経験が私にもあります。

蝶やバラを用いた漆黒の装飾的なパッケージがとっても華やかで、他にない独特なデザイン性と世界観、何より、持っているだけでトキメクようなコスメは、当時他に類を見ないものだったと思います。

今回の展示ではポスターも懐かしかったのですが、コスメコレクションのデビュー当時の実物展示などもあり、「懐かしい!!」「これ持ってた!」と思わず興奮しました。

当時のパッケージも素敵ですよね。

(写真左:歴代コスメティックパッケージ/右:特徴的なブラックのコスメカウンター)

会場の一番奥には「デザインのプロセス」という展示がありました。 アナ・スイが各コレクションを生み出すときに制作するイメージボードの展示です。

デザイナーが何かを生み出す時の工程は人それぞれだと思いますが、彼女の場合は、リサーチ、スケッチ、生地見本、プリントサンプルなど様々なイメージ資料が大型のイメージボードに並べられ、そこから彼女ならではの閃きで新しいコレクションのデザインが生み出されます。 これらの創作過程の一部を見ることができるのはとても貴重です。

(アールヌーボーのフレーム内に並べられるサンプルの数々とコレクションのドレス)

普段、私たちが目にするモノはほとんどの場合“完成品”という結果のみです。 その完成までに至った工程を見る機会はあまりないと思います。 ですが、人気のある工場見学しかり、モノが作らる工程には“面白い”がいっぱい詰まっています。

近年の企画展などでよく見かけるようになった制作工程の展示は、モノが生まれるプロセスがとても重要で、そのプロセスを誰もが知りたいと興味を持つようになったからではないかと思います。 どうしてその結果(完成品)になったのか、作者は何をどう感じてどんなテクニックを使ったのか…などなど、モノが生まれるまでの工程の中にある情報は、たとえ結果(完成品)からは見えなくても実は膨大にあります。

その一部分でも知る体験をする事で、普段身の回りにあるモノをより豊かな目で見ることができるようになるのではないかと私は思っています。

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